看護師は病院やクリニック、介護施設、健診センターなど様々な現場で活躍していますが、いずれにおいても重要な役割を果たす存在です。看護師の仕事は様々あり、医師の補助をすることもあれば、患者に対してケアすることもあります。このケアのあり方は非常に重要なものであり、適当なケアをしてしまうと患者の負担になったり、職場の評価そのものが低下したりするのです。
看護師のケアとして望ましいのは、患者に対する思いやりのあるケアでしょう。必要なケアだけをすることは悪いものではありませんが、十分ともいえません。具体的にいえば、食事を提供する際に必要な看護師の最低限のケアは、食事配膳だけの場合もあります。例えば、食が進まない患者に対してアドバイスや声かけを行い、食事しやすい環境を作ることで思いやりのあるケアとなるのです。
また、治療の流れで入浴できない患者には、できる範囲で髪を洗ったり、整えたりといったケアが思いやりになります。患者が入院生活に寂しさや不安を感じているなら、不安を取り除けるように声かけすることもケアの1つでしょう。
思いやりのケアに必要なことは、患者を一律に判断するのではなく、一人ひとり観察して適切なケアをすることです。日々話を聞き、その人の症状や性格に合ったケアをすることが、思いやりのあるケアといえます。逆に、笑顔だけを徹底している医療機関もありますが、それだけでは不安になったり、かえって不気味に感じる人もいるので、観察することが重要です。